Saturday, February 9, 2013

コンピュータの限界

 あのクルーグマンも昨今の不況は機械が人間の仕事をとっているとおっしゃるとおり、今はコンピュータの性能が上がり且つネットワークで世界中に接続されているために、昔だったらあったお仕事がどんどん消滅していっております。かつてのTVショピングの電話受付はコンピュータに変わっていくように、工場も自動化が進んでいきます。

 人が一を聞いて百を知るタイプなら、コンピュータは百を聞いて一を知るタイプではないでしょうか。機械学習の場合、犬猫の見分け方をコンピュータに調教するには人間が判別したデータを基に経験によって推論しなくてはいけません。機械学習から得られるのは「この場合はこうする」のみなので、様々な事象の中から共通項を発見してそれに意味を与えることのできるのは人間のみ可能というわけです。

 一旦整理するとコンピュータの特性とは

得意なこと
  • 暗記計算
  • パターン認識(人が入力した経験に基づいて)
苦手なこと
  • 論理とか使って高度に思考すること
  • 人の五感を使った情報処理
 これらを考えると未来の職業はどう変わるでしょう。そこは2つに分けられるでしょう。「人間なら誰でもできるがコンピュータには難しい仕事」タイプか、「コンピュータでは実現できなく、人間の中でも限られた人しかできない仕事」タイプでしょうか。前者の場合、人がコンピュータの下働きとして働くことになりそうです。コンピュータに対して人間の志向に合うように経験を与え学習させ続けるのです。

 それに対し後者はどうでしょうか。これは自分もよくわからないのですが、具体的に書けばおそらくコンピュータが得意な高速演算とパターン認識を使って処理したデータに対して意味づけをする仕事なのではないでしょうか。ここで意味付けという言葉を使ったのは、クラスタ分析などを行なってデータの相関関係を示した所でそれが因果関係を示すものではないからです。

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