はじめに
普段私たちが何気なく勉強したりテレビの教養番組なんかで触れる科学というものは、17世紀にそれまで支配的だった物理自然に対する見方を根本から変革し誕生した「近代科学(自然学、物理学)」というものです。
この17世紀に誕生した近代科学以前の世界ではアリストテレスによって形成された「自然学」が主流でした。自然に対する原理的探求はアリストテレスより以前にあったものの、物理的自然について体系的学問として自然学を打ち立てたのはアリストテレスだったわけです。今でこそアリストテレスの自然学は古臭い感じがしますが、当時としては立派な学問だったし何よりも日常の知覚経験に即したものであったので強固なものだったわけであります。
今回は、古代から17世紀までに圧倒的な影響を放っていた自然学の紹介と、近代科学の成立までをざっとまとめます。
